傷ついた心には……

カラダが疲れて衰弱してしまっているなら、栄養のあるものをたくさん食べて、しっかりと睡眠をとればいいよね。でも、ボクたちの心はそれだけじゃ元気にはなれないんだ。特に今のキミのように、とても悲しい現実に酷く打ちのめされているよなときはなおさらだよ。傷ついた心は、一晩ぐっすり寝たらもう元通り、みたいなわけにはいかない。心には、心の栄養が必要だ。心理学ではこれを「ストローク」と言うんだ。「ストローク」は、もともとは「撫でる」とか「さする」という意味の言葉だけど、心理学では、言葉や声の質、表情、態度など言語だけでなく非言語も含めた「存在を認めるすべての行為」を指すんだよ。何も難しいことじゃない。何かみんなで頑張ったとき、ボクたちは口々に自然と「お疲れ」とか「ごくろうさん」みたいなことを言うよね。あれが「ストローク」だよ。当たり前すぎるかい？じゃ、みんなで何かに頑張ったとき、誰もお互いに何も言わなかったり、他人の悪いところを指摘するばかりだったら、と考えてみるといいよ。ボクたちは確実に「ストローク」で支えられている。キミは本当に悲しい経験をしたね。でも、キミには素敵な仲間がいる。カラダより時間はかかるけど、みんなの中でゆっくりとキミのこころは回復していくんだ。あせっちゃいけないよ。
『いつも心に太陽を！』